〈全体への講評:主催者鈴木優子より〉
今回は4歳から76歳まで、幅広い参加者でした。4歳のレオンくんはまだ字が読めないので、お母さんが呼んでくれた絵本を語ってくれました。お母さんが日々、日本語の絵本を楽しそうに呼んでいる姿が浮かびます。
人形劇のメンバーの6歳から11歳の4名、字が読めるようになった子どもたちは、それをどう表現したら聞き手に楽しさを伝えることができるか。皆さんとても上手になっていてびっくりしました。
今回一般の大人の方が2名、とても落ち着いて言葉が綺麗に聞き取ることができました。
言葉が自然に聞き取るためにはアクセントが大事だと思います。自然に言葉を伝える朗読を楽しむことができました。
今回は順位を付けず、それぞれの特徴がついた賞をお送りすることにします。
賞品は後ほどお届けいたします。
落ち着いた声がすてきで賞
⚫︎モグラの由来 なおさん(28才)
とても聞き取りやすい良い声でした。物語の内容がとても心地よく自然に伝わりました。
「あるところに」から始まる長い文章の扱い方を工夫すると、もっともっと物語が自然に心に伝わってくるような気がします。
がんばって音で表現できたで賞
⚫︎「ノラネコ軍団汽車ポッポ」レオンくん(4才)
とっても上手にお話ししてくれました。汽車の音などの擬音など、とっても上手でした。
日本語がとっても上手、今度はフランスの絵本も聞かせてくださいね。(レオンくんはフランス在住)
とってもリズミカルに読めたで賞
⚫︎「くもさんお返事どうしたの」かぐちゃん(7才)
いろんな動物が出てきて、その動物が蜘蛛に話しかける口調がとっても上手です。表情が豊かで物語を伝えようとする意欲がとても伝わりました。
感情豊かに読めたで賞
⚫︎「クレヨンのくろくん」ちえさん(小6)
物語を聴かせるテンポ、運び方がとても上手いです。次々と画面が広がってくるうまさがあります。
美味しそうに読めたで賞
⚫︎「はらぺこあおむし」えにくん(6才)
土曜日に食べた食べ物が、たくさんあって、お腹を壊してしまうんじゃないか、と心配になる盛り上がるところがとっても上手でした。知っているはずの物語でしたが、どうしちゃうんだろう?と心配になってしまうように、聞き手に感じさせる名演でした。「よかった」という気持ちがすごくよく伝わりました。
徹子賞・新しい世界を教えてくれたで賞
⚫︎「風に立つライオン」広瀬妙子さん(76才)
歌の歌詞を読んでくれました。作者の気持ちがとてもよく伝わる、年輪を感じさせる朗読でした。音楽を聴いているような心地よさと、思いを受け取ることができました。
落ちついて読めたで賞
⚫︎「ふたりのおねがい」きよちゃん(11才)
とてもドラマ性の高い物語を上手に読んでいます。最後の「二人が一緒にいることがいちばんの幸せ」という部分が本当によかったな、と感じられる読み方に感心しました。
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皆さん素晴らしい作品ばかりでした。
今回応募してくださった方方々と『朗読と音楽の会』を8月17日(土)11時〜15時に行うことにします。
今回の作品と同じでも、また時間は30分を限度として、お一人お一人の発表を生で行えるように企画いたします。これも参加費は無料になります。
ゲストにフルートの千葉展子さんとソプラノの鈴木真衣さんが出演します。
長い時間ですが、後ほどタイムテーブルをお知らせします。
第4回オンライン朗読コンテストにご参加いただきありがとうございました。
人形劇場主宰・鈴木優子